公募研究B・大阪公立大学・坪井泰之教授、公募研究C・大阪公立大学・柚山健一講師らのグループの論文がAdvanced Optical Materials誌に掲載されました。

2024.06.21

公募研究B・大阪公立大学・坪井泰之教授、公募研究C・大阪公立大学・柚山健一講師らのグループの論文がAdvanced Optical Materials誌に掲載されました。

アルキルビニルエーテルポリマーの水溶液に光ピンセットで光圧を作用させると、相分離を誘起してポリマードロップレットを形成し、安定に捕捉できます。そのドロップレット内に二種類の蛍光式を抽出・濃縮すれば、色素間のフェルスター共鳴エネルギー移動(FRET)を誘起出来ます。大阪公立大学・坪井泰之教授、柚山健一講師らのグループは、光の圧力で、FRETの効率を制御することに成功しました。その制御は液滴の蛍光カラーで明瞭に認識できます。つまり、このドロップレットは光化学反応場として機能します。現在、光渦を用いてこの液滴の回転に取り組んでいます。フラスコの回転方向で化学反応のキラリティが変化することがあります。この液滴をミクロなキラル化学の反応場としての可能性を探っていきます。
本研究成果は2024年4月30日に学術誌「Advanced Optical Materials」に掲載されました。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adom.202400302