計画班B02・東北大学・押切友也准教授らの論文がACS Nano誌に掲載されました。
2024.01.26
北海道大学の三澤弘明特任教授、笹木敬司教授、東北大学の押切友也准教授、大阪大学の石原一教授らの共同研究グループは、金ナノ粒子が示す局在プラズモンと、二次元の拡がりを有する共振器であるファブリ・ペロー(FP)ナノ共振器とが強結合を形成すると、複数プラズモンがFPナノ共振器を介して集団的に振る舞い、近接場を共有する「量子コヒーレント」な状態となることを見いだしました。この条件下では、金ナノ粒子からの電子移動が最適な経路を通ることにより光化学反応の内部量子収率が増大するという、既存の光化学では説明できない現象が起こることが明らかになりました。
本成果は、2023年4月21日(米国東部時間)に、学術誌「ACS Nano」に、オンライン掲載されました。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.2c12670