計画班B02東北大学の押切友也准教授、公募研究C・東北大学・新家寛正助教らの共同研究グループは、等方的な金ナノ粒子の集合体がその配列によってキラル光学応答を示すことを実証しました。通常、粒子の配列によるキラル光学応答は、粒子間の相互作用によって規定されるため、粒子が持つ構造の指向性が重要な要素となります。しかしながら、個々のナノ構造が等方的な場合、構造による指向性を与えることは出来ません。本研究では複数のナノ粒子が二次元平面型の共振器に光学的に結合すると集団的に振る舞う特性を利用し、等方的金属ナノディスクを二次元共振機上に配列し、幾何学的に結合された構造体が示すものと類似したキラル光学応答を示すことに成功しました。
本成果は、2024年12月10日（ヨーロッパ標準時間時間）に、学術誌「Photochemical & Photobiological Sciences」に、オンライン掲載されました。

https://link.springer.com/article/10.1007/s43630-024-00667-7